日本の神話

スサノオとアマテラスの喧嘩の原因は?神話から読み解く3つの真実!

スサノオとアマテラスの喧嘩の原因は?神話から読み解く3つの真実!

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日本の神話って、少し難しそうなイメージがあるかもしれませんね。
でも、実は神様たちも私たち人間と同じように感情豊かで、時にはきょうだい喧嘩をしてしまうこともあるんですよ。
その中でも特に有名なのが、スサノオさんとアマテラスさんの衝突を描いたお話ではないでしょうか。
お互いのちょっとした誤解から始まって、なんと世界中を巻き込むほどの大事件にまで発展してしまったこの出来事。
一体なぜそんなことになってしまったのか、そして最後はどうやって解決したのか、とても気になりますよね。
日常のコミュニケーションのすれ違いは私たちにもよくあることですが、神様たちの場合はそのスケールが桁違いだったみたいなんです。
この記事では、そんなお二人の喧嘩の背景や驚きの結末について、一つひとつ分かりやすく紐解いていきます。
読み終える頃には、遠く感じていた神様たちが、きっと身近で愛おしい存在に感じられるはずですよ。
それでは、一緒に魅力たっぷりな神話の世界を覗いてみましょう。

スサノオとアマテラスの喧嘩の結末とは?

スサノオとアマテラスの喧嘩の結末とは?

まずは、一番気になっているであろう「最終的にどうなったの?」というところからお話ししますね。
結論から言うと、スサノオさんが度を越えたいたずらを繰り返したことで、お姉さんのアマテラスさんが深く傷つき、怒ってしまったんですね。
その結果、アマテラスさんは「天岩戸(あまのいわと)」と呼ばれる頑丈な洞窟の中に引きこもってしまったと言われています。

アマテラスさんは太陽を司る大切な神様ですから、彼女が隠れてしまったことで、世界から光が完全に消え去ってしまいました。
昼も夜もわからない真っ暗闇の世界になってしまい、様々な災いが起きるという大変な事態を引き起こしてしまったんですね。
たった一組のきょうだい喧嘩が、世界の存亡に関わるパニックを引き起こしてしまうなんて、神様の影響力って本当にすごいですよね。
想像するだけでも、当時の神様たちがどれほど慌てふためいたか、目に浮かぶようです。

最終的には、他のたくさんの神様たちが力を合わせて知恵を絞り、なんとかアマテラスさんを洞窟の外に誘い出すことに成功します。
無事に世界に光が戻って平和が訪れましたが、騒動の原因を作ってしまったスサノオさんは、その責任を重く問われることになりました。
罰として大切な髭や手足の爪を切られた上で、高天原(たかまがはら)という神々の美しい世界から追放されてしまったとされています。
お互いに分かり合えないまま離れ離れになってしまった結末には、少し胸が締め付けられるような切なさも感じますよね。

どうして姉弟で衝突してしまったの?

どうして姉弟で衝突してしまったの?

そもそも、なぜお二人はそこまでの大騒動を起こすことになってしまったのでしょうか。
その背景には、お互いの思い込みや、言葉足らずによる「すれ違い」があったみたいなんですね。
私たちも、良かれと思ってやったことが相手に誤解されてしまったり、言葉の受け取り方で言い争いになってしまったりすることってありますよね。
ここでは、そんな喧嘩のきっかけとなった出来事について、順を追って詳しく見ていきたいと思います。

スサノオの高天原訪問とアマテラスの誤解

事の発端は、お父さんであるイザナギさんから海原の支配を任されていたスサノオさんが、その役目を放棄して追放を言い渡されてしまったことだったと言われています。
スサノオさんは、亡くなってしまったお母さんのイザナミさんにどうしても会いたくて、毎日わんわんと泣き叫んでいたそうなんですね。
そして、「お母さんのいる国へ行く前に、お姉さんのアマテラスさんにきちんとお別れの挨拶をしよう」と思い立ち、高天原へと向かいました。
これだけ聞くと、家族思いの優しい弟の行動に思えますよね。

ところが、スサノオさんが泣き叫びながら歩くその足音や声があまりにも大きかったため、海や山が轟き、まるで大嵐がやってきたかのように大地が揺れ動いてしまったんです。
その物凄い勢いでやってくる弟の様子を見たアマテラスさんは、「もしかして、私が治めているこの高天原を乗っ取りに来たのでは?」と警戒してしまったとされています。
武装して待ち構えるアマテラスさんに対して、スサノオさんは「ただご挨拶に来ただけなのに」と戸惑ってしまったかもしれません。
お互いの本当の気持ちが伝わらないまま、最初の大きなボタンの掛け違いが起きてしまったんですね。

潔白を証明するための誓約(うけい)

お姉さんにすっかり誤解されてしまったスサノオさんは、自分の心に決して邪心がないことを証明するために、「誓約(うけい)」という神聖な占いを行うことを提案したとされています。
この誓約というのは、お互いの持ち物を交換して、そこから生まれる子どもの性別や性質によって真実を判定するという、神様ならではのとても神秘的な儀式なんですよ。
現代で言うところの、真実を明らかにするための裁判のようなものだったのかもしれませんね。

まず、アマテラスさんがスサノオさんの持っていた「十拳剣(とつかのつるぎ)」という立派な剣を受け取りました。
そして、その剣をポキポキと3つに折り、「天真名井(あめのまない)」という清らかで神聖な水ですすいでから、ガリガリと噛み砕いて息をふっと吹き出したんです。
すると、その息の霧の中から、3柱のとても美しい女神様が誕生したと言われています。
この女神様たちは「宗像三女神(むなかたさんじょし)」と呼ばれていて、現在でも大切に祀られている素晴らしい神様なんですよ。
荒々しい剣から、これほど美しい女神様たちが生まれるなんて、なんだか不思議でロマンチックですよね。

判定を巡る意見の食い違い

続いて、今度はスサノオさんがアマテラスさんの身につけていた「勾玉(まがたま)」を受け取りました。
同じように天真名井の澄んだ水ですすいでから、口の中で噛み砕いて息を吹き出すと、今度は5柱の立派な男神様が誕生したとされています。
さあ、ここからが問題の始まりです。この結果を見て、お二人の間でルールの解釈に大きな食い違いが起きてしまったんですね。

当時の誓約では「男神を生んだ方が勝ち」というような暗黙のルールがあったとされていて、スサノオさんは「自分の心が清らかで正しいからこそ、男神が生まれたんだ」と大喜びで勝利を宣言したそうです。
しかし、アマテラスさんは納得がいきませんでした。
アマテラスさんは、「その男神は、もともと私の持っていた勾玉から生まれたのだから、私の子どもですよ。あなたの剣から生まれたのは女神なのだから、あなたの負けです」と強く主張したと言われています。
これって、どちらの言い分にも一理あるような気がして、判断が難しいところですよね。
言葉の定義やルールの受け取り方が違うと、どうしても言い争いになってしまいます。
このちょっとした認識のズレが解消されないまま、事態はさらに深刻な方向へと進んでいくことになったのかもしれません。

喧嘩が引き起こした3つの大事件

喧嘩が引き起こした3つの大事件

誓約の儀式を経て、「自分の潔白が証明された!自分の勝ちだ!」とすっかり思い込んでしまったスサノオさんは、すっかり気が大きくなってしまったみたいなんですね。
ここからは、勝利に酔いしれたスサノオさんの暴走と、それが引き起こした3つの大きな出来事について、さらに詳しく見ていきましょう。
神様たちの感情がぶつかり合う、とてもダイナミックな展開が待っていますよ。

1. スサノオの度を越えたいたずら

高天原に残ることを許されたスサノオさんですが、安心したのか、次々と困ったトラブルを起こすようになってしまったと言われています。
たとえば、アマテラスさんがみんなのために大切に育てていた田んぼの畦(あぜ)を壊してしまったり、水路を埋めてしまったりと、農業を妨害するようないたずらをしてしまったそうなんですね。
せっかく育てた農作物を台無しにされるなんて、農耕を大切にする神様にとってはとても悲しいことですよね。

さらにエスカレートしたスサノオさんは、神聖な機織りを行う御殿の屋根に穴を開けたり、あろうことか神聖な御殿に糞尿を撒き散らすという、神様らしからぬとんでもない行動にまで出てしまったとされています。
これにはさすがに驚いてしまいますよね。
最初は「きっと何か深い考えがあってのことでしょう」と、弟を信じて優しくかばっていたアマテラスさんでしたが、さすがに度重なる迷惑行為に心を痛め、我慢の限界を迎えてしまったのかもしれません。
私たちも、いくら家族だからといって、許せることと許せないことの境界線ってありますよね。
アマテラスさんの広い心も、ついに限界に達してしまったんだと思います。

2. アマテラスの天岩戸隠れ

スサノオさんのあまりにも乱暴な振る舞いに、すっかりショックを受けてしまったアマテラスさん。
悲しみと怒り、そして弟を信じきれなかった自分への不甲斐なさなど、いろんな感情が入り混じっていたのかもしれませんね。
彼女はついに、「天岩戸(あまのいわと)」と呼ばれる頑丈な岩の洞窟の中に深く引きこもり、内側から固く扉を閉ざしてしまったとされています。

アマテラスさんは太陽の光そのものを司る神様ですから、彼女が姿を隠してしまったことで、高天原も地上の世界も、すべてが光を失って真っ暗闇に包まれてしまったんですね。
光が失われた世界では、昼と夜の区別がなくなり、悪い神様たちがここぞとばかりに騒ぎ出したり、恐ろしい疫病や災いが次々と起こったりと、かつてないほどの大混乱が広がってしまったと言われています。
自分のきょうだいに対する個人的な感情が、世界中の人々の生活や命を脅かすほどの大きな影響を与えてしまうなんて、神様の存在の大きさに改めて驚かされますよね。
暗闇の中で震える他の神様たちの不安な気持ちを想像すると、胸が痛くなります。

3. 八百万の神々の奮闘と秩序の回復

真っ暗になってしまった世界をどうにか救わなければと、困り果てた八百万(やおよろず)の神様たちは、天の安河の河原に集まって大規模な会議を開いたとされています。
そこで素晴らしい知恵を絞ったのが、オモイカネというとても賢い神様でした。
オモイカネさんの作戦は、無理やり扉を開けるのではなく、天岩戸の前で楽しいお祭りを開催して、アマテラスさん自身の好奇心を刺激して外に誘い出そうというものだったんですね。
本当に素敵なアイデアだと思いませんか?

神様たちは、立派な八咫鏡(やたのかがみ)や美しい勾玉を用意し、鶏を鳴かせたりしました。
そして、アメノウズメという女神様が桶の上に乗って、面白おかしくダイナミックに歌い踊ると、周りで見ていた神様たちもドッと大声で笑い始めたんです。
外のあまりの賑やかさに、「私が隠れて世界は真っ暗なはずなのに、どうしてみんなこんなに楽しそうに笑っているの?」と気になったアマテラスさんが、ほんの少しだけ岩の扉を開けました。
その瞬間、隠れていた力持ちの神様(アメノタヂカラオ)がガバッと扉をこじ開け、無事に世界へ太陽の光を取り戻すことができたと言われています。

そして、二度とアマテラスさんが洞窟に戻れないように、入り口に注連縄(しめなわ)を張り巡らせることで、世界に再び平和と秩序が戻ってきたんですね。
一方で、この前代未聞の大騒動の原因を作ってしまったスサノオさんは、厳しく責任を追及されることになりました。
たくさんの品物を納めさせられ、髭と爪を切られた上で、高天原から地上へと追放されてしまったとされています。
神様たちのユーモアあふれる解決方法と、きっちりとけじめをつける結末のバランスが、この神話のとても面白いところですよね。

この神話が現代に伝える大切なメッセージ

この神話が現代に伝える大切なメッセージ

スサノオさんとアマテラスさんの喧嘩のお話は、ただの古いおとぎ話というわけではなくて、現代を生きる私たちにも様々なメッセージや影響を与え続けているみたいなんですね。
ここでは、この神話が持つ文化的な意味合いや、現代の私たちの生活との繋がりについて、少し違った角度から触れてみたいと思います。
知れば知るほど、神話の世界がぐっと身近に感じられるはずですよ。

伊勢神宮の儀式や宗像三女神との繋がり

この天岩戸の神話は、太陽の神様であるアマテラスさんの絶対的な優位性や、一度失われてしまった秩序が再び回復するという、とても大切なテーマを象徴しているとされています。
実は、私たちの身近なところにも、この神話に由来するものがたくさん残されているんですよ。
たとえば、日本で最も尊いとされる伊勢神宮で行われている「いっせーのー」という掛け声のような儀式も、そのルーツを探っていくとこの神話にたどり着くという見方があるそうです。
遠い昔の出来事が、今の神聖な儀式に息づいているなんて、とても感慨深いですよね。

また、誓約の時にアマテラスさんの息から生まれた「宗像三女神」は、海上交通の安全を守るパワフルな神様として、現在でも全国各地で広く信仰されています。
そしてなんと、2017年には関連する文化遺産がユネスコの世界遺産に登録されるという素晴らしい快挙も果たしているんですね。
神話の時代から続く祈りの心が、現代になって国際的な評価に繋がっているなんて、日本人としてとても誇らしく思えませんか?
神話は決して過去のものではなく、今も私たちの文化の中で生き続けているんですね。

現代の神話ブームと観光地への影響

最近では、こうした日本の神話の魅力に改めて気づき、興味を持つ人がどんどん増えているみたいなんです。
2020年代に入ってからも神話をテーマにした書籍の出版が相次いだり、アニメやゲームなどメディア化される機会も増加していると言われています。
若い世代の人たちも、神様たちの人間らしい一面に共感して、親しみを感じているのかもしれませんね。

特に人気を集めているのが、神話の舞台となった実際の場所を訪れる「聖地巡礼」です。
宮崎県にある高千穂峡や、美しい真名井の滝など、神話にゆかりのある大自然の観光地には、今でも年間数百万人にのぼるたくさんの観光客が足を運んでいるそうです。
マイナスイオンたっぷりの美しい自然の中で深呼吸をしていると、スサノオさんやアマテラスさんが活躍した神代の息吹を、肌で感じることができるかもしれませんね。
日常の喧騒から離れて神話の世界に浸る旅は、きっと心に深い癒しを与えてくれるはずです。

スサノオとアマテラスの喧嘩から学ぶこと

スサノオとアマテラスの喧嘩から学ぶこと

ここまで、スサノオさんとアマテラスさんの喧嘩の詳しい経緯や、それが引き起こした影響について一緒におさらいしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
神様たちの壮大な物語の中に、どこか人間くさい温かさを感じていただけたのではないかと思います。
改めて、今回のお話のポイントを簡単に整理してみますね。

  • お互いのちょっとした誤解や言葉足らずが、大きな喧嘩の始まりだったこと
  • スサノオさんの度を越えた暴走が、アマテラスさんの心を深く傷つけてしまったこと
  • アマテラスさんが天岩戸に隠れたことで、世界中が暗闇に包まれる大パニックになったこと
  • 他の神様たちの明るい知恵と協力によって、再び世界に光と秩序が戻ったこと

神様たちの物語とはいえ、コミュニケーションの難しさや、自分の身勝手な行動が周りの人にどれほど大きな影響を与えてしまうかなど、私たちが普段の生活で気をつけたい教訓がたくさん詰まっているように感じますよね。
お互いの気持ちを思いやり、素直に言葉にして伝え合うことの大切さを、この神話は時代を超えて優しく教えてくれているのかもしれません。
時には喧嘩をしてしまうことがあっても、周りの助けを借りながら、最後は笑って光を取り戻せたら素敵ですよね。

神話の世界へ一歩踏み出してみませんか?

日本の神話には、今回ご紹介したお話の他にも、ワクワクするような冒険や、心温まるような魅力的なエピソードが数え切れないほど残されているんですね。
完全無欠に見える神様たちが、泣いたり笑ったり、時には大きな失敗をして反省しながら成長していく姿を知ると、なんだか自分たちの人生と重なる部分が見えてきて、とても勇気づけられるような気がします。
「私も失敗していいんだな」「また明日から頑張ろう」って、そっと背中を押してもらえそうですよね。

もしかしたら、あなたが住んでいる地域の近くの神社にも、今回登場したスサノオさんやアマテラスさん、そして知恵を絞った八百万の神様たちが祀られているかもしれませんよ。
今度のお休みには、神話の本をゆっくり開いてみたり、近くの神社へお散歩がてらお参りに行ってみたりするのはいかがでしょうか。
きっと、いつもとは違う新しい発見や、心がじんわりと温かくなるような出会いが待っているはずです。
あなたの毎日が、神様たちのご加護と温かい光に包まれて、より豊かで素敵なものになりますように、心から応援しています。
最後まで一緒に神話の世界を楽しんでいただき、本当にありがとうございました。