
日本の神話について調べていると、ふと疑問に思うことってありますよね。
国を作ったと言われる有名な夫婦の神様ですが、彼らには一体どれくらいの子供がいるのか、もしかしたら一度は気になったことがあるのではないでしょうか。
神様の数はとても多くて、家系図を見ても複雑でよくわからない…なんて感じることもありますよね。
私も初めて神話に触れた時は、漢字ばかりの名前がたくさん並んでいて、少し戸惑ってしまったことを覚えています。
この記事では、そんなあなたの疑問に優しく寄り添いながら、古事記などの神話で語られている子供の数や、その秘密についてわかりやすくひも解いていきます。
難しい言葉はできるだけ使わずに、まるで昔話を読むような感覚で楽しんでいただけるように工夫しました。
この記事を最後まで読んでいただければ、神話の世界がきっともっと身近に感じられるはずです。
神社にお参りする時や、神話をモチーフにしたアニメを見る時にも、「あ、この神様知ってる!」とワクワクするような楽しい未来が待っていますよ。
ぜひ、私と一緒に神話の不思議な世界を旅してみませんか?
イザナギとイザナミの子供は何人?古事記に基づく19柱の神々

それでは、さっそく一番気になっている疑問にお答えしていきますね。
お二人の間に生まれた子供はいったい何人なのでしょうか。
神話の世界では神様のことを「人」ではなく「柱(はしら)」と数えるのですが、古事記の記述をもとにすると、お二人の子供は合計で19柱とされています。
この数字を聞いて、「意外と多いな」と感じた方もいれば、「国を作った神様にしては少ないかも?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。
この19柱という数字には、実は少し複雑な背景があるんですね。
内訳としては、大きく2つのグループに分けられます。
一つ目は、「神生み(かみうみ)」と呼ばれる過程で正式に生まれた17柱の神々です。
そして二つ目は、国生み(くにうみ)の際に不完全な状態で生まれてしまったため、正式な神様としては数えられなかった2柱の子供たちなんですね。
これらをすべて合わせると、19柱という計算になります。
実は、この他にもお二人が関わって生まれた神様はたくさんいると言われています。
しかし、「イザナギとイザナミが夫婦として交わって生んだ直接の子供」という基準で古事記を読み解くと、この19柱という数字がもっとも有力な説とされているんですね。
これってすごく興味深いですよね。
次の章からは、なぜこの19柱という数字になるのか、その理由や背景について、もう少しだけ詳しく見ていきましょう。
なぜ19柱と言われているの?神生みの過程を詳しく解説

お二人の子供が19柱とされていることには、日本神話ならではの深い理由があるんですね。
イザナギ(伊邪那岐)とイザナミ(伊邪那美)は、「神世七代(かみのよななよ)」と呼ばれる神々の歴史の中で、最後に登場した男女のペアの神様です。
お二人は、まだドロドロだった大地を固めて日本列島などの国土を作る「国生み」を行い、そのあとに自然を司る神々を生み出す「神生み」を行いました。
この壮大なストーリーの中で、子供たちはどのように誕生していったのでしょうか。
自然を形作った「神生み」の17柱の神々
国生みを終えたお二人は、次に日本の自然環境を整えるための神々を生み出していきました。
これが「神生み」と呼ばれるプロセスなんですね。
この神生みにおいて、お二人の交わりによって誕生したのが17柱の神々です。
彼らは、山、海、風、木、川など、私たちが生きる上で欠かせない自然を司る神様たちなんですよ。
例えば、どのような神様がいるのか気になりますよね。
代表的な神様をいくつかご紹介しますね。
- 大山津見神(おおやまつみのかみ):雄大な山々を守る山の神様です。
- 久那戸神(くなどのかみ):自然の恵みをもたらす木の神様とされています。
- 罔象女神(みつはのめのかみ):私たちの命の源である水の神様ですね。
このように、17柱の神々は日本列島の豊かな自然の基盤を形成してくれたと言われています。
私たちが普段何気なく見ている山や川にも、もしかしたらお二人の子供たちが宿っているのかもしれませんね。
そう考えると、毎日の風景が少し違って見えてきませんか?
神として数えられなかった不完全な2柱の子供たち
さて、17柱の神々についてお話ししましたが、残りの2柱はどうなったのでしょうか。
実は、この2柱は国生みの最初の段階で生まれたのですが、少し悲しい運命をたどることになります。
それが、ヒルコ(水蛭子)と淡島(アワシマ)と呼ばれる子供たちです。
お二人が初めて結ばれて子供を作ろうとした時、儀式の手順を少し間違えてしまったと言われています。
その結果、最初に生まれた「ヒルコ」は、骨なしの不完全な状態で生まれてきてしまったんですね。
出来が悪かったため、ヒルコは葦(あし)の舟に乗せられ、海へと流されてしまいました。
その次に生まれた「淡島」も同様に不完全だったため、正式な子供(神様)としてはカウントされなかったとされています。
現代の私たちの感覚からすると、「せっかく生まれた子供を流してしまうなんて…」と、少し胸が痛くなるエピソードかもしれませんね。
ですが、この出来事があったからこそ、お二人は天の神様に相談して正しい儀式のやり方を学び直し、その後の立派な国生みや神生みにつなげることができたんですね。
失敗を乗り越えて成長していく姿は、もしかしたら私たち人間とも通じる部分があるのかもしれません。
アマテラスなどの有名な神様は含まれないの?
ここまで読んでくださった方の中には、「あれ?アマテラスやスサノオは子供じゃないの?」と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれませんね。
天照大御神(アマテラスオオミカミ)といえば、日本で一番有名な神様と言っても過言ではありません。
実は、アマテラスやスサノオ、そしてツクヨミと呼ばれる「三貴子(みはしらのうずのみこ)」は、お二人の直接の子供としてカウントされないことが多いんです。
なぜかというと、古事記の物語では、彼らはイザナギが単独で生み出した神様とされているからなんですね。
イザナミが亡くなった後、悲しみに暮れたイザナギは黄泉の国(死者の世界)から逃げ帰ってきます。
そして、穢(けが)れを落とすために川で身を清める「禊(みそぎ)」を行った時に、イザナギの左目からアマテラス、右目からツクヨミ、鼻からスサノオが生まれました。
つまり、イザナミとの男女の交わりで生まれたわけではないため、先ほどの「19柱」には含まれていないんですね。
ただ、これはあくまで「古事記」を基準にした場合のお話です。
もう一つの歴史書である「日本書紀」の中には、アマテラスたちもお二人が夫婦として生み出したという別の言い伝え(異伝)も残されていると言われています。
歴史書によって書かれていることが違うなんて、なんだか不思議で面白いですよね。
色々な解釈があるのも、神話の奥深い魅力の一つかもしれませんね。
イザナギとイザナミの子供たち!代表的なエピソードをご紹介

ここまで、お二人の子供の数や、その内訳について詳しく見てきました。
でも、数字だけだと少し味気ないですよね。
神話の神様たちには、それぞれにドラマチックで魅力的なエピソードが隠されているんです。
ここからは、お二人の子供たちの中でも特に有名な神様や、重要な出来事について、いくつか具体例をあげてご紹介していきますね。
きっと、物語の面白さに引き込まれてしまうと思いますよ。
火の神カグツチの誕生と悲しいお別れの物語
神生みで生まれた17柱の中でも、最も大きな悲劇をもたらしてしまったのが、火を司る神様である火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)です。
火の神様ですから、生まれた時から全身が炎に包まれていたんですね。
そのため、イザナミはカグツチを出産した時に、下半身に大火傷を負ってしまいます。
そして、その傷が原因で、国を作った偉大な母であるイザナミは、黄泉の国(死者の世界)へと旅立ってしまったんです。
愛する妻を失ったイザナギの悲しみは、どれほど深かったことでしょう。
私たちも、大切な人を失う辛さは想像するだけで胸が締め付けられますよね。
怒り狂ったイザナギは、なんと生まれたばかりの我が子であるカグツチを剣で斬り殺してしまいます。
しかし、神話のすごいところはここからです。
カグツチの血や体からは、さらに新しい神々が次々と誕生したとされているんですね。
火は、私たちの生活を豊かにする一方で、すべてを焼き尽くす恐ろしさも持っています。
カグツチの誕生とイザナミの死のエピソードは、そんな「火の持つ二面性」を表現しているのかもしれませんね。
また、死から新しい命が生まれるというサイクルは、自然界の摂理そのものを教えてくれているようにも感じられます。
葦の舟で流されてしまった長男?ヒルコの伝説
先ほど少し触れた、不完全な状態で生まれてしまった「ヒルコ(水蛭子)」についても、もう少し詳しくお話ししますね。
ヒルコはお二人の最初の子供として、八尋殿(やひろどの)と呼ばれる高さ2.4メートルほどの立派な殿舎で生まれました。
しかし、3歳になっても足腰が立たず、神様として育てることができなかったと言われています。
そこで、お二人は泣く泣くヒルコを葦で作った舟に乗せ、海へと流してしまったのです。
なんとも切ないお話ですが、実はこのヒルコには、後日談とも言える民間伝承がたくさん残されているんですよ。
海に流されたヒルコは、決してそのまま消えてしまったわけではありません。
遠い海を渡ってどこかの岸に流れ着き、そこで大切に育てられたという言い伝えがあるんですね。
そして驚くべきことに、このヒルコが、のちに七福神の一人である「えびす様」になったという説が広く知られているんです。
えびす様といえば、釣り竿を持って鯛を抱えた、ふくよかで笑顔の素敵な神様ですよね。
漁業や商売繁盛の神様として、私たちにとても馴染み深い存在です。
一度は不完全な子として捨てられてしまったヒルコが、長い旅の末に立派な福の神として信仰されるようになったなんて、とても夢があるお話だと思いませんか?
もしかしたら、どんな境遇からでも人は幸せになれるという、昔の人々からの優しいメッセージが込められているのかもしれませんね。
海神綿津見三神から続く壮大な家系図の秘密
神生みで生まれた17柱の神々の中には、のちの日本の歴史に深く関わってくる重要な神様もいます。
それが、海神綿津見三神(わたつみさんしん)と呼ばれる海の神様たちです。
この神様は、イザナギとイザナミから生まれた海の神からさらに分かれて生まれた存在なのですが、お二人の血を引く大切な子孫なんですね。
なぜこの神様が重要かというと、彼らの家系図が、日本の初代天皇とされる「神武天皇(じんむてんのう)」へとつながっているとされているからです。
おとぎ話で有名な「海幸彦(うみさちひこ)」や「山幸彦(やまさちひこ)」のお話を聞いたことはありませんか?
綿津見三神は、この山幸彦と結婚する豊玉毘売(トヨタマビメ)の父親にあたる神様なんです。
そして、彼らの間に生まれた子孫が、やがて神武天皇となっていくんですね。
つまり、イザナギとイザナミの神生みは、単に自然界を作っただけでなく、日本の皇室のルーツへと続く壮大な家系の始まりでもあったと言えるんです。
神話の世界のお話が、現実の歴史とどこかで繋がっているように感じるのは、なんだかロマンチックですよね。
家系図を辿っていくと、まるで一本の大きな大河ドラマを見ているような気持ちになりませんか?
黄泉の国での約束が今の私たちの命につながっている?
お二人の子供たちの物語を語る上で、どうしても外せないのが「黄泉の国」でのエピソードです。
火の神カグツチを産んで亡くなってしまったイザナミを諦めきれず、イザナギは黄泉の国まで迎えに行きます。
「愛する妻にもう一度会いたい」という、とても人間らしい感情ですよね。
しかし、そこでイザナギが見たものは、変わり果てた恐ろしい姿のイザナミでした。
驚いて逃げ出したイザナギを、イザナミは怒り狂って追いかけます。
そして、黄泉比良坂(よもつひらさか)というこの世とあの世の境目で、二人は完全にお別れをすることになるのですが、その時に恐ろしい言い争いをします。
イザナミが「あなたの国の人間を、1日に1000人絞め殺してやる!」と叫ぶと、イザナギは負けじと「それなら私は、1日に1500人の子供が生まれるようにしよう!」と言い返したんですね。
この激しい夫婦喧嘩のようなやり取りが、実は日本の死生観の起源だと言われているんです。
毎日たくさんの人が亡くなるけれど、それ以上の数の新しい命が毎日生まれてくる。
だからこそ、私たちの住む世界は滅びることなく、今日まで命が紡がれてきているんですね。
お二人の悲しいお別れが、結果として「命の連続」を約束してくれたと考えると、なんだか胸が熱くなりませんか?
私たちが今ここで生きていることも、もしかしたらこの時の約束のおかげなのかもしれませんね。
イザナギとイザナミの子供は何人か振り返りましょう

ここまで、お二人の子供の数や、そこに隠された様々なエピソードを一緒に見てきました。
少し情報がたくさんあったので、ここで一度、内容をすっきりと整理しておきましょう。
- イザナギとイザナミの子供は、古事記の記述によると合計19柱とされています。
- その内訳は、神生みで正式に生まれた「自然を司る17柱の神々」と、不完全な状態で生まれた「ヒルコと淡島の2柱」です。
- アマテラス、スサノオ、ツクヨミなどの「三貴子」は、イザナギが単独で生んだとされており、この19柱には含まれないのが一般的な解釈です。
- 火の神カグツチの誕生が原因でイザナミは命を落としましたが、それが新しい命の連鎖を生み出しました。
- 海に流された不完全な子供であるヒルコは、のちに「えびす様」として信仰されるようになったという温かい伝説も残っています。
- 黄泉の国での「1日1000人亡くなり、1500人生まれる」というお二人のやり取りが、日本の死生観のルーツとされています。
いかがでしょうか。
ただ「19人(柱)」という数字を知るだけでなく、その裏側にある物語を知ることで、神様たちがより生き生きと魅力的に見えてきませんか?
完璧な神様ではなく、間違えたり、怒ったり、悲しんだりするお二人の姿に、私たち人間はどこか親近感を覚えるのかもしれませんね。
きっと、昔の人々も同じように感じながら、これらの神話を語り継いできたのだと思います。
神話の世界をもっと身近に感じてみませんか?

イザナギとイザナミの子供は何人かという疑問から始まり、日本の神話の奥深い世界を一緒に旅してきましたが、いかがだったでしょうか。
この記事を読んで、「なんだか神話って面白いかも!」と少しでも感じていただけたなら、私としてもとても嬉しいです。
実は最近、古事記や日本神話の研究はますます人気を集めていて、神様たちの家系図の解釈も多岐にわたっているんですよ。
さらに、神話をモチーフにした人気のアニメや漫画もたくさんありますよね。
お気に入りのキャラクターのルーツが、実は今日お話しした神様たちだった…なんて発見もあるかもしれません。
そう考えると、遠い昔のお話だった神話が、急に私たちの日常のすぐそばにあるような気がしてきませんか?
もし機会があれば、お二人にゆかりのある場所を訪れてみるのもおすすめですよ。
例えば、島根県出雲市にある「黄泉比良坂(よもつひらさか)」は、お二人が最後にお別れをした伝説の場所として、今でも多くの観光客が訪れる人気のスポットになっています。
静かな森の中で深呼吸をしてみると、もしかしたら神話の時代の空気を感じることができるかもしれませんね。
また、近所の神社にお参りする時も、「ここはどの神様が祀られているのかな?」と案内板を見てみてください。
そこに大山津見神やカグツチ、あるいはヒルコ(えびす様)の名前を見つけたら、「あ、イザナギとイザナミの子供たちだ!」と、きっと親しい友人に再会したような温かい気持ちになれるはずです。
神話の知識は、あなたのこれからの日常を少しだけ豊かで彩りあるものにしてくれる魔法のスパイスです。
ぜひこれからも、楽しみながら神話の世界に触れ続けてみてくださいね。
最後まで温かく寄り添ってお読みいただき、本当にありがとうございました!